微弱電流獄門晒し首行脚

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白き心の慈愛の戦士「ザ・カルシウムマン」! 最終話 カルシウムマンよ、永遠に

こんにちは!

 

半年ぶりに!

カルシウムマンの最終話を書いてみました。

 

 

色々考えてはいたんですが、やはりカルシウムという題材がねえ・・・。

 

てことでとりあえず過去の作品を全文掲載します!

 

カルシウムマン参上!

スマホをしながら自転車に乗っているアホが、道行く女性にぶつかりそうになっている!

それを目撃した僕は、次の瞬間。

「チェンジ!カルシウムパワー!」

と叫ぶと、白き心の慈愛の戦士「ザ・カルシウムマン」へと変身する。

 

僕は白き心の慈愛の戦士「ザ・カルシウムマン」(以下カルシウムマン)になると、超人的な能力を手にすることができるのだ!

僕は猛ダッシュで二人の間に割り込むと、カルシウムパワーで鋼鉄化させた体で暴走自転車を受け止める。

 

僕が助けた女性は複雑な表情で、

「ありがとうございます。あなたは?」と聞く。

 

知名度の無さには慣れているので、

「白き心の慈愛の戦士ザ・カルシウムマンです!」と自己紹介し、名刺(お手製)を渡す。

 

ヒーローは知ってもらうことが大事だ。

「はあ、カルシウムマン・・・」

知らね、という顔をする女性。

これは、契約は取れなそうにないな。

 

僕は男に向き直ると、

「君!自転車に乗りながらスマホなんて危ないじゃないか!」

と説教をする。

ヒーローは正義感も、大事だ。

 

「うるせえ!弱小ヒーローが!

なんだよ?カルシウムマンて。

だっせえ。

雷神紅とかキャプテン・スノーとか、ミス・アイスブレーカー連れてこいよ!」

と捨て台詞を吐くと、去っていった。

 

「全く、困ったもんですね!」

と先程助けた女性の方を振り向く。

・・・彼女はもう、いなくなっていた。

 

はあ、契約ほしかったなあ。

滅多にないチャンスだったのに。

ま、知名度ないからしょうがないか。

 

「雷神紅とかキャプテン・スノーとか、ミス・アイスブレーカー連れてこい」か・・・。

知名度のあるヒーロはいいなあ。

 

雷神紅とは、その名の通り、雷を操るヒーローである。

キャプテンスノーは雪。

ミスアイスブレーカーは氷である。

メジャーなヒーローは、やはり様になる能力を持っている。

 

僕なんて、カルシウムを操る能力、だからなあ。

知名度が欲しい。

 

30年前、この国の怪人退治・事件解決を一手に引き受けていた伝説のヒーロー「不倶戴天」が死んだ。

彼の有していた万能のパワーは、約2500ほどに別れ、ランダムにこの国の誰かにその能力の1つが付与された。

僕の場合は、「カルシウムパワー」。

 

そして、力に目覚めた者たちは、その能力の良し悪しに関わらず、ヒーローとして活躍している。

一応、カルシウムマンも。

 

彼らの(つまり僕の)収入源は、「ヒーロー契約」の月々の契約料だ。

僕らはヒーローであるから、誰かがピンチに陥れば(何か事件が起きれば)、先程のように本能的に駆けつけてしまう。

だから、普通の仕事は勤まらない。

会議中だろうが、商談中だろうが、そんなことおかまいなしのだ。

 

本能だから仕方ない。

 

それゆえに個人と契約を結び、料金を貰い、代わりにヒーローは彼らを守るのだ。

護衛したり、留守を守ったり。

 

といっても、平和なこの国では危機などほとんどないため、一部のトップヒーローを除き、僕みたいな弱小ヒーローは、「ジャムの蓋が開かない」だとか、「引っ越しの家具の移動を手伝え」だとか、街の便利屋さんみたいな業務が9割を占める。

ヒーローとしては若干不本意だが、食べていくためだ。

仕方がない。

 

そんなことを考えながら、僕はとぼとぼと実家に帰り、暇潰しにネットをする。

母親の視線が痛い。

 

ヒーローというのは、案外暇だ。

危機なんてそうそう起きるものじゃないし、起きたとしても自分がそれを担当できるかはわからない。

ヒーロー契約を結んでいる人は、基本的にそのヒーローが駆けつけられるようになってるし。

 

なにせ、全国に2300人もヒーローがいるのだ。

残りの200人は海外で活躍しているか(ミスター・フジヤマとかね)、ヒーローとしての活動を中止しているか、まだ能力が発現していないこどもとかだ。

 

考えてみてほしい。日本全国に2300人のヒーロー。

日本は47の県に別れている。

ということは、単純計算で一つの県に50人ヒーローがいるのだ。

 

そりゃあ、暇だろう。

政府からの「ヒーロー補助」があるのでどうにかなっているが、ヒーローとしての収入だけじゃ、正直厳しい。

 

トップヒーローは違うんだけどね。

CMや映画に出たり、警察や軍と契約したり、自分の会社を作ったり。

そういうヒーローの能力は派手なものか、分かりやすいものが多い。

風とか、火とかね。

 

その点僕は、カルシウムだからなあ。

 

そんなことを考えていると、僕の第六感がうずきだす。

 

この近くで事件発生だ!

駆けつけなければ!

 

後になって思う。

この時、もしも僕が駆けつけていなかったら・・・。

 

その想像は僕に恐ろしいものだし、同時に心が踊るものである。

 

しかし、この世界に「if」は存在しない。

現実にはその現場に居合わせたのは、僕だ。

 

僕の物語は、ここから始まった。

 

 

 

 

俺の目の前にデンシンバシラマンが現れた。

「デーンシン!」と叫び、両手をヨガのポーズのようにあげると、彼は「不屈の戦士デンシンバシラマン」に変身する。

 

「さあ、たたかうのよ!カルシウムマン」

 

俺の依頼主れいこが言う。

 

「どうやって?」

出来れば戦いたくない。

ヒーロー同士だし。

 

「忍耐力三番勝負よ!

一番目!電信柱におしっこかけられ対決!」

れいこはにんまりという様子で言う。

 

なんじゃそれ、と思ったその刹那。

 

どこからともなく現れた子犬が片足を上げ、待機状態に入る。

チラとデンシンバシラマンの方を見ると、彼は虚心でいそいそと待機場所に立つ。

 

やるしかない、か・・・。

 

結局、俺たち二人は無心でセットポジションに立つ。

 

そして。

 

しゃーという音と共に、子犬に放尿される俺たち。

 

笑顔で受け止めるデンシンバシラマン

苦渋の表情の俺、ザカルシウムマン

 

生暖かい。

このぬくさがまた、嫌だ。

 

あ、もう、無理。

 

「でえい!もういいよ!」

そう俺が限界を叫び、この勝負、デンシンバシラマンの勝ち

 

「まだまだいくわよ!

気合いをいれろ!男たち!」

 

れいこが激を飛ばす。

こえー。

 

「二番目!へんな広告張られ対決!」

 

またこれも、変な対決だ・・・。

 

確かにあるけど!変な広告張られてること!

 

変なってか、怪しいやつな。

「エロい女性急増!男性が足りません!」とか、絶対うそだろ!ってやつな。

 

と、俺が胸の中でツッコんでいると、今度は堅気ではない雰囲気の兄さんが唐突に現れた。

「なあこれ、一体どういうシステムなんだ?」

たまらずれいこに尋ねる。

 

「ミス・イリュージョンの力よ」

ああ、以前れいこが能力を継承した(というか奪った)ヒーローだな。

「それで作り出してるのか?」

「そうよ!ふたりで最強のヒーローコンビになるんでしょ!」

 

「ああ、まあな・・・」

 

てことで、勝負が始まる。

 

が、勝ち目などあるわけがない。

 

あちらは心も体も電信柱

対して俺はただ手足をピンと伸ばしたやつ

 

当然、俺は選ばれない。

 

既に二敗。

もう勝ち目はない。

 

はずだが。

「三戦目!得点10倍ガチバトル!

そうれいこが発表する。

 

うん、バラエティでよくあるやつ!

 

「今までのはなんだったの?」ってなるやつ!

 

俺はいいが、デンシンバシラマンもそれでいいのか?

そう思い彼の方を見ると、この理不尽な措置にただ耐えていた。

 

さすが、忍耐のヒーロー!

 

そしてガチバトル!では、俺も本気を出し、本領を発揮し、見事に打ち勝った!

 

というか、デンシンバシラマンは忍耐のヒーローなので、自分からアクティブに攻めることはほぼない。

なので、負けることは少ないかもしれないが、勝つことも少ないのではないだろうか。

というか、タイマンは向いていない。

 

俺も粘り勝ちな感じだったし。

「いえい!」とか浮かれていい感じでも、ない。

 

むしろ、「これでいいのか?」という後味の悪さが残る。

 

「さあ、力を継承するのよ!」

そんな葛藤はお構いなしに、れいこがけしかける。

 

しかし、俺は何となく嫌だった

「さあ!さあさあさあ!」

「ま、待て!

なあデンシンバシラマン、俺たちの仲間にならないか?

「な! 何言ってるのよ!」

れいこがギャーギャー言うが、無視。

 

「この人は忍耐のヒーローだ。

強い敵を倒すときなんかに防御役として役に立つ。」

 

「そうかもしれないけど・・・」

「それに!俺はこの人を尊敬しているんだ!」

「尊敬?ただ耐えるだけなのに?」

れいこが冷笑する。

 

分かってないな!

耐えることがどれだけ勇気のいることか!

 

「な!」

振り替えると、デンシンバシラマンはうるうるきている。

 

感動してるじゃん。

その姿を見て、俺もちょっと感動。

 

俺たちは固い握手を交わす。

 

これが、俺たちの二番目の仲間だ!

れいこは不満そうだけど、無視!

 

仲間ゲットだぜい!

 

 

 

デンシンバシラマンは40話あたりで死にました。

 

最終話はこちらです↓

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